こんにちは、ひでです。

ラパスは「すり鉢」のような形をした街で、街の主要な部分はすり鉢の中央＝底の部分に集まっています。
私が滞在している安宿インティワシも、その底の部分にあります。

一方、高くなったすり鉢の縁のあたりの地区は「エルアルト」と呼ばれています。
このエルアルトでは、毎週日曜にかなり大々的な「日曜市」が開かれるのが通例。
デスロードに行った翌日、4月19日はちょうど日曜日だったので、一緒にデスロードを走った森くん＆ナオキくんのイケメンコンビと行ってきました。

街の中心部とエルアルト地区を結ぶケーブルカー。
最近できたばっかりで、すごくキレイです。
ボリビアっぽくない。笑

乗ったところ。
急加速と急角度なのが、ちょっと怖い。
動画も撮りました。

【Youtube】20150419 01 ボリビア・ラパスのエルアルト ケーブルカーが怖い。

前日にデスロードに行ったくせに、ケーブルカーにビビる男三人。
対面に座ってる地元の2人が冷静なのと対照的です。笑

いやー、でも本当にけっこう怖かった。

幸いにして、ケーブルカーは無事にエルアルトに到着しました。
当たり前か。笑

エルアルト側の駅もキレイです。
私は、2003年の南米旅行のときにもエルアルトに来たことがあるのですが……昔はバスしか交通手段がなかったのに、便利になったもんだ。

駅を出るとすぐに、露店が所狭しと並んでいました。

日曜市、大盛況です。

コマゴマした日用品からクルマの部品など大きなモノまで、ありとあらゆるものが売られていて楽しいです。
頑張って探せば、手頃な値段で色々な物が買えます。
私も、キッチンで安全に火を点けるためのチャッカマンとか、寒いときにも快適に洗濯をするためのゴム手袋とか、欲しかったものをいくつか購入しました。

少し外れたところには「メカゲバラ」が。
中南米で英雄視されている革命家チェ・ゲバラの像が、機械の部品で（？）作られていました。

実はこのエルアルト、ラパスの中でも特に治安が悪い場所として有名です。
でも私たちは、特に被害には遭いませんでした。
ちゃんとスリなどに気を付けていれば、特に問題はないと思います。

この日、私がエルアルトで見かけた中で最も不審だった人物がこちら。

森くんです。笑
露店で見つけて、イキオイで買っていました。

彼はなぜプロレスの覆面を購入し、しかもさっそくかぶっているのか……単なる趣味とかネタとかではなく、ちゃんと理由があります。

その理由がコレ。
エルアルト名物、プロレスです。
この日、私たちがエルアルトに来たのは「日曜市で買い物をするため」だけではなく、このプロレスを見るためでもありました。

チケットを買って、いざ会場内へ！

私たちはリングのすぐ脇、最前列に陣取りました。

近い！

しかもこのエルアルトのプロレス、ただのプロレスではありません。

ペルーやボリビアでよく見かける、インディヘナのオバチャン。
彼女、なんとレスラーなのです。
ここでは、インディヘナのオバチャンレスラーが戦う姿を見られるというのが売りとなっており、日本人旅行者の間では「オバプロ」などと呼ばれています。

対峙するオバチャン2人。

こんな大技も！

動画も撮りました。

【Youtube】20150419 02 ボリビア・ラパスのエルアルト インディヘナ対決。

いやー、オバプロ、実際に観るまでは「それなりにマッチョな女性レスラーが、インディヘナの恰好をしてるだけだろう」と思ってたのですが……もちろん毎日練習して鍛えてるんだろうけど、パッと見は本当にそのへんを歩いていそうなインディヘナに見えます。

【Youtube】20150419 03 ボリビア・ラパスのエルアルト 戦うインディヘナ。

インディヘナの特徴の一つである長いスカートを翻して戦うオバチャンレスラーたち。
めくれ上がったスカートを、時々レフェリーが直してあげるのが面白い。
いちおう補足しておくと、リング脇でチョコチョコちょっかいを出してる男性は、一般の観客ではありません。笑

オバチャン同士で戦うだけでなく、男性レスラー（悪役）VSオバチャンという対戦もありました。

このオバチャン、悪役レスラー相手にも一歩も怯まず、果敢に空中技を繰り出していてカッコよかった！
その様子を動画で。

【Youtube】20150419 04 ボリビア・ラパスのエルアルト インディヘナの空中殺法。

この対戦中に、悪役レスラーに絡まれたりもしました。

【Youtube】20150419 05 ボリビア・ラパスのエルアルト 悪役レスラーに絡まれる。

絡まれているのは、ひかるこちゃん。
プロレス会場に入るための列に並んでいたときに声を掛けて、一緒に観戦しました。
話してみると、同じインティワシに泊まっていることも発覚。
ここで合流できてよかった！

我々にとっては「インディヘナのオバチャンが戦う」のが最大の見どころですが、オバチャンが登場しない対戦取り組みもあります。
最前線で見ていることもあり、それもなかなかの迫力。
コーナーポストから、こっち側のリング外に向かってジャンプ！

ガシャーン！
こんな風に、すぐ目の前でレスラーたちを見ることができます。

豹頭のレスラー……グ、グイン！？

マスクをいじられる森くん。
まぁ最前列にこんな客を見つけたら、いじりたくもなるよなー笑。

最終戦（メインイベント？）は、3対3の6人バトル。
残念ながら全員男性で、オバチャンはおらず。

倒れたレスラーの周りの地面に、ミカンの皮とか色々なものが落ちていますね。
最前列は、至近距離でプロレスを楽しめるのはいいんですが、ヒートアップした他の観客が投げるものが後ろから飛んでくることがあり、けっこう危なっかしい。
私は特に被害は無かったけど、ひかるこちゃんがミカンの直撃を喰らっていて痛そうでした。

ちょっと記憶が曖昧だけど、たしか17時に始まって20時くらいに終わったと思います。
プロレス観戦は初めてでしたが、3時間飽きずに楽しめました。

【Youtube】20150419 06 ボリビア・ラパスのエルアルト 帰りのケーブルカー。

ケーブルカー、帰りも怖かったけど、それ以上に夜景が綺麗でした。
行きとは違い、同乗した地元の皆さんがけっこうフレンドリーな人たちだったので、ちょいちょいスペイン語で会話したりもしています。

エルアルトの日曜市とオバプロ、面白かった！
治安が悪いという理由から、ラパスに来てもエルアルトには行かないという日本人旅行者も多いと聞くけど……個人的には、行かないのはちょっともったいないんじゃないかな、と思います。