リオから38時間のバス移動

こんにちは、ひでです。

前回、写真をたくさん載せてリオデジャネイロの思い出を綴ったうえで「さあ、リオデジャネイロだ!」なんて期待を持たせておきながら……すみません、リオでは今回は何もしませんでした。笑
当初は、リオで数日間のんびりしてから、ワールドカップ日本代表の初戦が行われる「レシフェ」に行くつもりだったんですが……。

まず、リオの長距離バスターミナルに着いたのが深夜だったので、いきなり外を出歩くのはちょっと危ないと判断。
とりあえず到着当日は、バスターミナルで夜を明かすことにしました。

ブラジルのバスターミナルには、同じような考えの人がけっこういます。
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こんなアラレもない姿で寝ている女性も。笑

で、その夜に考えました。
リオからレシフェまでは、38時間の超長距離バス移動(なるべく飛行機は使いたくないので)。
ただしそこまで長距離のバス移動は、私も未経験です。
もしかしたら、38時間以上かかるかもしれない。
リオでヘタにのんびりしすぎてギリギリのバスに乗ったりしたら、何か不測の事態があったとき、日本代表戦がある6月14日までにレシフェに辿り着けない可能性もあるんじゃないか。
特に私は、昔から遅刻癖がある……余裕ぶっこいてたら、最悪、日本代表戦に間に合わないかもしれないぞ……。

それなら、リオはいったん素通りして、このままレシフェに向かっちゃった方がいいんじゃないか。
日本代表の予選3試合を観戦したあと、リオにはまたゆっくり来るつもりだし。
……ぶっちゃけ、荷物が重くて、バスターミナルから移動するのも面倒だし。笑

そんな理由から、もうそのままレシフェへのバスに乗っちゃうことにしました。
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念のために断っておくと、リオのバスターミナルには有料シャワーがあったので、とりあえず身体はスッキリしてます。笑

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預ける荷物、ここで初めて重さを量られました。
28kgでした。笑
追加料金は取られなかったけど……このほかに、手荷物が15kgくらいはあるんじゃないかな……もうちょっと軽量化しないといけないかも。

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さらば、奇岩ポンジアスカル!
また3週間後くらいに、ゆっくり来るからね。

バスに乗ったら、隣のオッチャンと仲良くなるために、2人で記念撮影。笑
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スマホのインカメラだから、画質が粗いな。

長距離バス移動というと、乗客は満員で、狭い座席でリクライニングを倒して、あとはひたすら座ってる……というイメージがあったのですが、この時点では座席はスカスカ。
40人乗りくらいのバスに、10人くらいしか乗ってなかったんじゃないかな。
とりあえず隣のオッチャンと仲良くなったら、自分の席を離れて、空いてる並び席を2つ占領しました。

このバスは、立ち寄る街で少しずつ乗客を増やしていったのですが、私は最後まで席を2つ確保し続けることができました。
おかげで楽チンだったなー。

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食事は、宿場町(?)にある、こんな感じのレストランに立ち寄って食べます。
入口で一枚のカードを渡されて、中に入ってから好きなものを皿に取って「測量所(?)」へ。
そこで料理の重さを量って、カードに値段を記録します。

この、重さによって値段が決まる仕組みは「ポルキロ(Por Kilo)」と呼ばれており、ブラジルではとてもメジャーです。
ちなみにポルキロの店であっても、定食みたいに価格が決まっているメニューを選ぶこともできます。

店を出るときに、食事の値段を記録したカードと、他に何か買う物があったらそれらを持ってレジに行き、料金を支払います。

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食事は、いつも隣のオッチャンと一緒に食べてました。
言葉はサッパリ通じなかったけど、親切にしてもらいました。

最初のレストランで、私は「ポルキロ」で野菜を中心に少なめの食事をしたのですが、20レアル超も取られて驚きました。
しかも同じレストランで、オッチャンはガッツリ定食を食ってたのに、20レアル弱。
上の写真を見てください、これでオッチャンの方が安いんですよ!?
スイカが重かったのかな……いや、それにしてもさ……。
かなり悔しかったので、以降はずっとオッチャンと同じ定食にしました。笑

このオッチャンはわりと物静かだったのですが、バスには他に、けっこう騒ぐやつらがいました。
しかもそいつら、はじめから何人かで乗ってきたわけじゃなくて、バスの中で意気投合したやつらだったのです。
さらにその中心にいたのが、けっこう年のいったオッサンと、やたら楽しげなオバチャン。
若者たちがガンガン騒ぐのに混ざるのは厳しいけど、そんな雰囲気であれば、私も入っていきやすい。
前職・リックの記者時代、電器屋のオッサン&オバチャンで構成された「Dj-net」の飲み会が楽しかったというのも、馴染みやすかった理由かもしれません。笑

そんなバスの雰囲気を、動画でアップしました。

【Youtube】20140607 リオからレシフェへ38時間のバス移動。

隣のオッチャンはこのグループには加わらず、右後方でずっと外を見てます。笑

まぁ、こんな感じで、バスの中の空気も楽しかったんだけど。

動画を見てもらえれば分かる通り、車窓からの風景が、とても綺麗でした。
ずっと見ていても、なかなか飽きない。
飽きる前に、眠くなって寝ちゃう。笑
で、ふと目覚めると、太陽の角度が変わっていて、また違う景色を見ることができる。

今いる宿のネット回線がショボイので(ブラジルはどこもこんな感じなのかな?)長い動画はアップしづらいんだけど、夕焼けや夜明けもとても綺麗でした。
特に夜明けは、夜の間に結露して大地にたくわえられた水分が、太陽の熱で蒸発して、あたり一面が朝靄に包まれるんです。
とても神秘的で、美しい情景でした。

乗客のメンバーや、座席に恵まれたのもあったけど、飛行機ではなく長距離バスを選んで本当に良かった。
私が今回の旅で見たかったものの一つが、日本ではなかなか見られないこういった雄大な風景なんです。
こうした情景が、私のファンタジー世界をより強く形作ってくれる。

そんなことを考えながら二晩をバスの中で明かし、「もう一晩くらいこのバスに乗っていたいなぁ」なんて思っていたんですが、残念ながら(?)38時間の長距離バス旅行は終わり。
無事にレシフェに到着しました。
愉快なメンバーたちとハグして、レシフェのバスターミナルでオッチャンと朝食を取ったら、お別れです。

ちょっと淋しいけど、旅に別れは付きもの。
気を取り直して、ネットで予約しておいたレシフェの宿「Swell’s Hostel & Suites」に向かおう!

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