夕景に映える砂紋と水脈

こんにちは、ひでです。

フロリッパの景勝地の中でも、たぶん一番の有名どころなのが「コンセイソン湖」。
サンタ・カタリーナ島の真ん中にある、かなり広い湖です。
私にフロリッパのことを教えてくれた出身者のジョイスも「まずはコンセイソン湖を見るべし」的なことを言っていました。
そういうことなら、行かない手はない。
ローカルバスを乗り継いで行ってきました。
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コンセイソン湖の最寄りターミナル。
「Lagoa da Conceição」と書いてありますね。
Lagoaは英語でいうとLake、湖です。

私は相変わらず始動が遅く……さらに、予想よりもバスの乗り継ぎなどに時間が掛かったため、湖畔に着いたときには既に昼過ぎでした。苦笑
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まずは、そのへんにあった店でお弁当を購入。
12レアル(≒600円)なり。
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これがそのお弁当。
右の皿、肉とポテトの下にごはんが入っています。
ボリュームもあるし美味しいけど、これで約600円というと、物価としてはやはり日本と同じか少し高いくらいな気がする……前職リック社の近くには500円とか350円とかの弁当屋さんがあったし、オリジン弁当だってそれくらいで買えるもんなぁ。
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お弁当は、この湖畔で食べました。
揺らめく湖面を眺めながら、のんびりと。
静かで、贅沢な時間でした。

腹ごしらえが済んだら、いざ出発!

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コンセイソン湖の南側には、湖を横切る細い道が走っています。
特に行くあてもないので、その道をてくてく歩いてみました。
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風景が綺麗で、ぶらぶら歩いてるだけでも良い感じ。
湖畔をランニングしてる人もいました。
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細いカヌーが置いてあったり。
でもこの日は、実際にカヌーに乗ってる人を見かけることはありませんでした。

しばらく歩いていくと、何だか目を引く店を発見。
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ケープ?
ハンモック?
よく分からんけど、あんまり見慣れない気がする。

その横には、これまた見慣れない光景が。
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うずたかく降り積もった砂。
ついさっきまで、道の右側も湖だったはずなのに。

なんか面白そうだから、登ってみることにしました。

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登りきると、一面の砂!
この風景は予想外でした。

さっきまで道の右側に見えていた湖はどこに行ったんだ?
狐につままれたような感覚。
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後ろを振り向くと、さっきの道の左側に広がっていた湖はちゃんと見えます。
……うーむ……まぁ、風景が綺麗だからいいか!笑

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風がつくり出した砂紋。

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小さな砂丘の尾根。

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ねぇぺんくん、綺麗だねー。

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こんな足跡を見つけました。
果てしない砂漠につけられた二筋の足跡。

……きっと、許されない身分違いの恋に落ちた若い男女が、砂漠を越えて二人きり、どこまでも歩いて逃避行を……。
私の頭の中でのイメージソングは、L’Arc~en~Cielの名曲「DUNE」。
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……なんて、ファンタジーな妄想をしながら歩いてたら、その二人に追いついちゃいました。笑
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でも彼ら、なんだか絵になる二人でした。
いいなー。

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ふと気付けば、私の足がこんなに長く……!
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とか遊んでる間に、日が傾いてきました。笑
いかん、このコンセイソン湖ではもう一つ、やっておきたいことがあるのに!

あわてて砂丘を下ります。
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さっきのカヌーも、夕陽に照らされて赤く染まっていました。

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やってきたのは、船着き場。
コンセイソン湖を走る小さな連絡船に乗ってみたかったのです。
もうすぐ暗くなっちゃいそうだけど、どこまで行けるかな。

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すべてが紫に染まるマジックタイムの中、水脈(みお)をひいて連絡船がやってきました。

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とりあえず乗ってみました。
船の行き先は、まったく知りません。笑

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別の船とすれ違いながら、いざ出航!
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船内は、家路をいそぐ人々で満員です。
この写真の反対側では、学校帰りの子どもたちが楽しそうにおしゃべりしたりもしていました。

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ゆらめく水面と夕景が綺麗。

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船はコンセイソン湖の中央を突っ切るのではなく、湖岸にちょこちょこ設置された桟橋に少しずつ停まりながら進んでいきます。
ローカルバスの船バージョン、みたいな感じ。

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満員だった乗客も、それぞれの目的地の桟橋で降りていき、次第に船内は空いてきました。
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すっかり陽も沈みました。

……さて、この船はどこまで行くんだろう……。

と、少し心配になりはじめた頃に、船の乗組員の人が声を掛けてくれました。
ポルトガル語だから詳しい内容はよく分かりませんでしたが、どうやら最終便が近いようで「もし元の船着き場に戻るつもりなら、次の桟橋で降りて帰りの便を待っとけ」みたいな雰囲気でした。

んー、本当は終点まで行ってみたかったんだけど、そうやって親切に教えてくれるからには、終点まで行ったら帰れなくなっちゃうんだろう。
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ということで、17番の桟橋「Lagoa Azul」で下船。
青い湖、シンプルだけど良い名前だなー。

ここは、数軒の民家以外は何もない場所でした。
あたりはもう真っ暗で、湖岸に打ち寄せるさざ波のチャプチャプという音以外には何も聞こえない静けさ。

そんな中でしばらく待っていて、「もしかしてさっきの会話は『もう最終便は終わってるぞ』的な内容で、帰りの便なんて来ないんじゃ……」と不安になりはじめた頃に、連絡船がやってきました。
よかった。
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帰りの船内。
人影も少なくて、やっぱりこれが最終便だったのかな。
行きの船の人が親切で、教えてもらえて助かりました。
オブリガード!

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