こんにちは、ひでです。
少し前に、幸也氏率いるKαinの名曲「lost」について、書きました。
大切なものを失ってしまった哀しみ。
そんな喪失感の中で過ごす夜でさえ、いつかは明けて、また朝が来る……そんなイメージの曲です。
ロストバッゲージってのはよく聞くトラベル・トラブルの一つだし、アメリカン航空のクレーム担当者がイケメンで(←関係ない)まぁしっかりしてそうだったので「大丈夫でしょ」とわりと軽く考えていたのですが、夜になるとやっぱり不安でした。
もちろん物理的にも不便。
長時間飛行機に乗ってたからシャワーを浴びたいのに、タオルや着替え、シャンプー・石けんなどが何もない。
歯ブラシすら無い!
まぁ歯ブラシは安いのを近所のスーパーで買ったけど……とても不便でした。
そんな、心身ともに弱った中で過ごす夜も、いつかは明けて、また朝が来る。
アメリカン航空のイケメン担当者は、一枚の紙をくれて「明日になったらココに電話してください」と言っていました。
確かに、紙には電話番号が書いてある……けど、私の中学生レベルの英会話能力で電話するのは、かなり不安。
対面だったら、ボディランゲージで何とかなるけど、電話はそうはいきません。
そう思いながら、渡された紙に書かれたその他の項目をよく読んでみると、インターネット上で荷物の追跡状況を見ることができるページがありました。
http://www.aa.com/bagstatus
ココに飛んで、自分の苗字と、担当者がくれた紙に書いてあるロストバッゲージ専用のファイルコード(チェックイン時にもらうシールに書いてあるIDとは別物)を入力すると、自分の荷物の追跡状況が分かります。
で、どうなったか。
次の日、あっさり宿に荷物が届きました!
じゃん!!
スミマセン、ベッドの上が散らかってて……笑。
でもまぁとりあえず良かった!
……と思ったのも、つかの間。
金具が壊れてる……。
そのほか、布製バッグの紐が千切れてたり、南京錠が無くなってたり、残念ながら「無事に」とはいきませんでした。
南京錠は、アメリカの入国審査でも大丈夫だと言われてる「TSAロック」ってやつをわざわざ買ったのになぁ……。
これらの痕跡から考えて、やっぱりJFK空港の入国審査で引っかかり、遅延したんだと推測されます。
9.11の痛ましい事件から、審査が厳しくなったというのは理解できる。
でもさ、だからといって飛行機の乗客の荷物を手荒に扱うってのは、まったく別次元の問題だよね……。
まぁもうしょうがないんだけど、なんでわざわざこんな愚痴を書いたかというと、今回のロストバッゲージについては(おそらく)ブラジルに非は無い、ということを言いたかった。
日本から連絡をくれるみんなの話を総合すると、どうやらテレビのワイドショーあたりが「ブラジルは危険だ!」って声高に騒ぎたててるらしいですね。
でも現地にいると、ブラジルの人はすごく親切です。
いきなり電撃かましてきたり、回転しながら襲ってくるのは、ゲームの中の話だけです。
参考画像、ストリートファイターⅡのブランカ。笑
ブラジルでは、道を聞いたら教えてくれるだけでなく、私がポルトガル語が分からないのを見ると、わざわざその場所まで連れてってくれたり。
他の国だと間違ったことを教えてくる人も結構いるけど、ブラジルでは(今のところ)知らない場合には、知ってる人を探してくれたりする。
「ワールドカップを見に来たんだ」って言うと、みんな「よく来たな! 日本勝てるといいな!」って笑顔で返してくれるし。
あんまり大ざっぱに括るのは好きじゃないけど、私の感覚としては、東京よりも遥かに親切でフレンドリーな人が多いと思います。
それなのに、芸能人の恋愛ネタと、なにかしら危機感を煽ることでしか視聴率を稼げないワイドショーなんかが、得意げに「ブラジルは危ない!」とか言ってるのを想像すると、とても哀しくなる。
こっちで出会うブラジルの人たちの笑顔が、貶められてるような気がして。
「警察がストライキ」って報道もあるようですね。
でも警察官っぽい人はそのへんに多くいて、ストライキ=お休みしてる感じはまったくありません。
むしろワールドカップの警備のために増員してるんじゃないか、ってくらい結構よく見かけます。
あと長期旅行者の間ではわりと常識だと思うんだけど、警察官ってのは「公然と国家権力を振りかざせる」って意味でそのへんの小悪党よりもよっぽどタチが悪いケースもあり、なるべく近寄らないのがセオリー。
もちろん警察官はほとんどが良い人なはずだけど、警察のご厄介になる時点で基本的にはアウトだと思っていた方がいい。
何か強盗とかに遭っても、警察のおかげで盗品が返ってくることはほぼ無く、保険申請のための「盗難届」を出してくれるだけだし。
まぁこれは、日本だって似たり寄ったりだと思うけどね(日本の実家が空き巣に遭ったとき、犯人は捕まっても盗品は返ってきませんでした)。
何よりも自分自身で危機管理することが重要で、平和ボケした日本人がヘラヘラしてたら、何かの被害には遭うと思います。
人混みの中で片手でスマホ使ってたら、そりゃひったくられるよ。
夜中に一人で人気の無いところを歩いてたら、そりゃ襲われるよ。
でもそんなのは、逆に日本以外の国ならどこだって同じはず。
むしろ最近は日本だって通り魔とか出てきてるし、私にはそっちの方が(加害者の行動が予測できない、という意味で)よっぽど怖いけどな。
ブラジルの人は、99%が優しくて親切です。
とはいえ私も、これから運悪く1%の悪人に遭遇して何かの犯罪に巻き込まれたら、意見が180度変わるかもしれないけども。
……と、個人的にとても残念で哀しいことがあったので、少し愚痴ってしまいました。
すみません。
さて、次回はサンパウロの様子をアップしようと思います。
私が泊まった宿や、南米一の(?)日系人街「リベルダージ」などを載せる予定です。