GW(ゴールデンウィーク)ならぬ「YW」

こんにちは、ひでです。

5月上旬、世間はGW(ゴールデンウィーク)でしたが、私にとっては「YW」でした。
「YUKIYA Week」です。笑

ということで、5月上旬は幸也氏祭りでした。
5月上旬に行われたLIVEとイベントは、実に4回。
今回はそのうち、5月3&4日の二日連続LIVEについて。

5月3日と4日は、幸也氏のバンド「Kαin」のワンマンLIVE(2days)でした。
会場は、2daysともに渋谷の「Mt.RAINIER HALL(マウントレーニアホール)」
初めて行くハコでした。
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5月3日のLIVEタイトルは、
Kαin 2days GIGS
『Lasting 【world】 memories』 day1
~the edge of -paradiselost-~

この日は、アルバム「paradiselost」の楽曲をメインに構成されたLIVEでした。
「paradiselost」は、その名の通り「失楽園」をモチーフに作られたアルバムです。
失楽園って、不倫のドラマじゃないよ。笑
「楽園喪失」とも言いますが、もともとは聖書のお話です。
わかりやすく噛みくだくと……「楽園(エデン)で平和に暮らしていたアダムとイブ。だが、蛇(サタン)にそそのかされて、神に禁じられていた『知恵の実』を食べてしまう。その罪によって、二人は楽園を追放される」というものです。
アダムとイブは、その後にカインとアベルという二人の子どもを授かるのですが、色々あってカインはアベルを殺害。
この弟殺しが、人類最初の殺人事件です。
幸也氏のバンド・Kαinの名前は、このカインから取っています。

私は「ファイナルファンタジー4」のカインが大好きで、大学のころはハンドルネームが「Cain」だったりして、一部の人からは「カインくん」なんて呼ばれていたりもして、聖書のこのあたりの話には色々と思うところもあり……。
幸也氏が前のバンド・JILSを解体して「新しくカインというバンドを結成します!」と発表したときには、えらく驚いたものです。
あ、念のために断っておくと、私は聖書のイメージとか教会の厳かな雰囲気とか十字架のアクセとかヴィジュアル系アーティストとか、そういうのは大好きだけど、別にクリスチャンではありません……なんか不信心でスミマセン……。

ちょっと話が逸れた。
まぁそんなわけで、Kαinのアルバム「paradiselost」は聖書をモチーフにした曲がたくさん入っていて(というかすべてがそう)、5月3日のワンマンLIVEはそれを全面にフィーチャーしたものでした。
しかもしかも、この日は全席指定のイス有り公演だったんですが、私の席は最前列中央・1階A列10番!!
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こいつぁキテる……昔、新宿LOFTのオールスタンディングLIVEでは2列目くらいまで何回も行ってたけど、さすがにイス有りの公演でそんな最前ド真ん中は初めて。
最近は、開場時間の18時ではなく開始時間の19時ちょうどを目指して行くのが定番だったのですが、この日は30分くらい前の18時半に着く電車に乗り、意気揚々と会場に向かいました。

電車内では余裕の鼻歌まじりで「初めて行くハコだし、もっかい場所を確認しとこうかね。えーっと、渋谷の……なんて名前のハコだっけ?」とチケットを取り出して……唖然。
ガチで二度見したのって、人生で初めてかも。
しかし、いくら見直しても、事実はあまりにも無情で……。
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「OPEN 17:00 / START 18:00」……だと!?
完全に、時間を間違えてました……最近は19時スタートが多かったから……思いっきりヤラかした……。
しかし私がいくら焦っても電車がスピードアップするはずもなく……渋谷駅から頑張って走ったけど、結局、SEと1曲目「希望の欠片」を聴き逃してしまいました。
無念なり……。

でもまぁ、そこは気持ちを切り替えて!
というか、すぐに根こそぎ魂を持ってかれるぐらいの勢いでした。
会場に一回入ったら、もう落ち込んでる暇なんか無かったよ。
最前中央で見るKαinの迫力は、まさに圧巻でした。

特に美しかったのが「lost」という曲。
この曲は、聖書で言うと「バベルの塔の崩壊」をモチーフにした曲なのですが、バベルの塔だけではなくて、誰もが持っている「長い時間をかけて築きあげた大切なものの喪失」が描かれています。
幸也氏がJILSの解体後に初めて書いた曲らしく、自分で作り上げたバンドを壊してしまった喪失感も深く込められているように思います。
イントロとAメロの旋律が本当に綺麗で、何も無くなってしまった淋しい荒野にすらいつもと変わらずに昇ってくる太陽、その夜明けの神々しさが見事に表現されています。
JILS解体後、初めて行われた新宿LOFTのLIVEで聴いたとき、私はそのイントロだけで泣いてしまいました……気持ち悪いオッサンですみません……。
ぜひ聴いてみてほしい曲です。

この日は、入場時に小さなライトが配られました。
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私は遅れてたので大慌てで入場したのですが、会場のスタッフさんが追いかけてきてくれて手渡してくれました。
ありがとう、スタッフさん。

このライトは、幸也氏からの指令で「lost」のときに点されました。
私は最前列だったので客席の様子は見えなかったけど、全員がこれを掲げていたら、きっとすごく綺麗だったんだろうな。
バンドメンバーの演奏も、その風景に感化されたのか、とても綺麗だったように思います。
いつか映像化とかされたらいいな……ステージから客席を撮る角度のカメラとかあったのかな……でもきっと、映像だけでは分からない厳かな空気が、そこには確かに在りました。

その「lost」を筆頭に、とても素晴らしいLIVEでした。
だからこそ、時間を勘違いして遅れてしまったのが悔やまれる……でもまぁ、自分が悪いんだからしょうがないね。

さて、日が明けて、2日目。
この日は、ちゃんと時間を確認!
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なんと、前日よりもさらに1時間早い17時スタートでした。
あぶない、あぶない。

5月4日のLIVEのタイトルは、
Kαin 2days GIGS
『Lasting 【world】 memories』 day2
~an ACT of -kaleidoscope-~

前日とは打って変わって、現在制作中のアルバム「kaleidoscope」をフィーチャーしたLIVEでした。

1曲目は、セロ(Kαinはロックバンドなのにセリストがいるのです!)を前面に押し出した新曲「gratia」。
歌詩の中に「永久凍土」という言葉が出てくるように、冷たい雪や氷のイメージのある曲なのですが、ステージの幕に氷河の映像が映し出されたりして、これまたとても美しかった。
そのほか、前日の「lost」と同じように幸也氏からの指令があり、「Mind Breaker #006(仮)」では青いライトが振られました。
この曲はアップテンポなので「lost」のような厳かな空気は無かったけど、青くてキレイで楽しかった。

それにしてもインスト曲「lightningseeds」から、疾走する「Miles」の流れは、いつ聴いても泣いてしまう……気持ち悪いオッサンでスミマセン……。
あと最後に、初日の1曲目で聴けなかった「希望の欠片」をもう一度演奏してくれたので、個人的には勝手にリベンジした気になってました。笑

2daysの戦利品たち。
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2日間通しチケットの特典CDや、特製ダミーチケットなど。
こういうアイテムも、Kαinはとても綺麗に作り込まれているのです。

2日目のLIVE後、急きょ予定が空いた翌日のイベントのチケットを買えないか、Kranzeのスタッフさんに頼んでみました。
本当は初日しか売らないはずだったとのことだったけど、スタッフさんが主催者の方に掛け合ってくれて、終演後に購入できました。
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ありがとうございました!

さて、出発前のKαinのLIVEは、これで見おさめ。
もともとは4月に出発予定だったけど、5月に遅らせてまで行って、本当に良かった。

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