サッカーの聖地マラカナン

こんにちは、ひでです。

サルバドールからリオデジャネイロまでは、長距離バスで約26時間。
道中、ブラジルの長距離バスは定期的にレストランに停まるので、そこで食事をします。
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だいたいが「ポルキロ」形式のレストランで、普通に好きなものを取って食べると20レアル(≒1,000円)は軽く超えてしまいます……高い……。
でも、店員さんに「Prato Feito(プラト フェイト)」と頼むと、10~15レアル(≒500~750円)くらいで写真のようにガッツリした定食的なものを食べることができます。
以前、38時間のバス移動中に一緒に行動してたオッチャンが頼んでたのも、たぶんコレ。
あと「プラト フェイト」だけだと「米・豆の煮込み・ポテト・肉・パスタ……」と炭水化物&タンパク質オンリーのものしか出てこないケースがありますが、野菜も食べたかったら「com salada(コン サラダ)」と言っておけば付けてくれます(値段は変わりません)。
このオーダーの仕方は、長距離バスで立ち寄る宿場町のレストランみたいなところだけじゃなく、街中の安食堂でもだいたい通じます。
私は、ブラジルではコレばっか食べてました。笑

そんなバス移動を経て、この旅で3回目となるリオには、8月7日の朝に無事到着。
今回はリオでは泊まらずに、バスターミナルで大きな荷物を預けて日中に少し出歩き、その日の夜行バスでそのまま移動することにしました。

この日に行ったのは、ココ。
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サッカーの聖地、マラカナンスタジアム!
今回のワールドカップの決勝戦も、ここで行われました。
私はスタジアム内で現地観戦することはできませんでしたが、決勝戦当日、遠巻きにこのマラカナンを見るところまでは来ました。
そう、そして帰りのメトロ(地下鉄)でタブレットをスラれたんだっけ……苦笑。
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最寄りのメトロの駅名も、そのまんま「マラカナン」です。

この日の目的は、マラカナンで試合を観ること……ではありません。
残念ながらタイミングが合わずに、この日は試合が行われていませんでした。
しかし試合の無い日にはスタジアム内を見学できるツアーが催されているので、そのツアー目的で行ってきました。

なお私は、前回・2003年の南米旅行時にもマラカナンに来ており、そのときはブラジル国内リーグの試合を観戦しました。
先にそのときの写真を貼っておこう。
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当時のスタジアムの外観。
ちょっと近すぎて分かりづらいな……。
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スタジアム内で試合前に記念撮影。
後ろの電光掲示板に「フラメンゴ VS バスコ(バスコ・ダ・ガマ)」の文字がありますね。
双方ともにリオを本拠地とするチームで、いわゆる「リオ・ダービー」でした。
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当時の一番安い席は、ピッチに一番近い場所だったのですが(椅子なんかなかったので「スペース」と言った方が正しいかな)なんと「ピッチよりも一段低い場所」にありました。
普通に立って試合を観ていると、自分の目と同じ高さのところを選手たちのスパイクが行き交います。
これはこれで臨場感があったのかも……見づらいけど。笑
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試合は、フラメンゴが2-1で逆転勝利!
私はフラメンゴ側にいたので、まわりのサポーターたちと大はしゃぎしました。
写真からは、このあたりのスペースの雰囲気も感じ取ってもらえるかと思います。
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スタジアムにはサッカー記念館が併設されていたので、試合後に行ってみました。
日本でも有名なジーコは、フラメンゴ出身の英雄としてここマラカナンでは神格化されており、サッカーの神様ペレよりも大きな扱いを受けていました。
念のために補足しておくと、私のズボンが濡れているのは、興奮してオモラシしたわけではなく、試合途中から雨が降ってきたためです。笑

……と、なかなか楽しかった11年前のマラカナン。
現在はワールドカップのタイミングに合わせて全面改修され、新しく生まれ変わっています。
それじゃ当時との比較も含めて、さっそくスタジアム見学へ行ってみよう!
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これがスタジアムに入るためのチケット。
ガイド無しで24レアル(≒1,200円)でした。
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ガイド無しなので、「ツアー」と言っても自分のペースで好き勝手にスタジアム内を見学できます。
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1階がサッカー記念館的なスペースになっていて、先日のW杯の結果が早くも展示されていました。
ブラジルにとっては苦い記憶だけど、ね。
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全面改修後も、やっぱりジーコは別格扱い!
ジャンピングボレーの銅像が誇らしげに飾ってありました。
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右奥にあるペレの展示と比較してもらうと、ジーコがいかにリオで愛されているかが分かると思います。
こうやって見ると、あらためて「偉大な人が日本サッカーの発展にチカラを貸してくれたんだなぁ」と胸が熱くなりますね。

ほかにもこのフロアーには、試合後の選手インタビュー用の部屋とか
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監督の記者会見用の部屋とかがあったりします。
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気分は代表監督!笑

さらに奥へと進んでいくと……
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おっ、ココはもしや……
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ココをくぐったら……
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その光の先には……
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マラカナァァァーーーンッッッ!!!

……と思わず叫びたくなる感じ、わかってもらえるかなー。笑
このあたりは観光客向けの演出もなかなか凝っていて、ゲートをくぐるところ(3枚上~2枚上の写真のあたり)では観客の声援がBGMで流されており、選手の気持ちになりきれるのでテンションがめちゃくちゃ上がります!!
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まぁ、さすがにピッチの中にまでは入れないけど……芝生を荒らされちゃったら大変だもんね。
そういえばこの日は何も考えずに、ナタウで車に乗せてくれた青年からもらったシャツを着ていました。
うーん、11年前と同じブラジルユニを着てくればよかったなー。
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選手や監督が座るベンチもあります。
ピッチには入れないけど、このベンチには座ることができます。
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各座席の肘掛け部分には、ドリンクホルダーが設置されていました。
ドリンクホルダーとくれば……
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やっぱりジャストフィット!
ぺんすけ監督、いい感じですね!!

ピッチサイドだけでなく、観客席にも行けます。
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11年前にあった「ピッチより低い席」は、廃止されたようですね。笑

記者席に入ることだってできちゃいます。
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ここからの眺めは、こんな感じ。
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うーむ、特等席ですな。
毎試合こんなイイ席で観戦できたら楽しいだろうなー。
まぁシゴトとなると、楽しいだけじゃないんだろうけど。

ロッカールームも解放されていました。
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今回のW杯に出場したスター選手のユニフォームがずらり。
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私はやっぱりネイマール派!
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ロッカールームの隣には、ウォーミングアップ用の部屋がありました。
けっこう広くて、フットサルくらいならできちゃいそう。

サッカーは2チームで行う競技なので、当然のことながらロッカールームは2つあります。
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もう1つのロッカールームにはブラジル代表のユニフォームが。
よく見てみると、今回のW杯に出場した選手のものではなく、昔の選手の名前が書いてありました。
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私はジュビロサポなので、ドゥンガの名前があって嬉しかったです。
ほかのメンバーの名前も含めて、1994年アメリカW杯のメンバーのユニフォームのようでした。
日によって変えたりするのかな??

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今回は試合は観られなかったけど、そのかわりにスタジアムのいろいろな場所に入れて、とても面白かった。
さらば、マラカナン!

この後は少し時間が余ったので、2003年に滞在したグローリア地区にもう一度行ってきました。
前回、グローリア周辺を懐かしみながら散歩したときには、なんだか気が引けて当時泊まっていたホテル「Benjamin Constant」に入らなかったのですが、ちょっともったいなかったかな……と気になっていたのでお邪魔してきました。
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フロントの様子。
11年前はたしか1泊15レアル(≒当時のレートで450円)、1カ月前払いだと350レアル(≒当時のレートで10,500円)で泊まれたんだけど、今は一泊40レアル(≒2,000円)に値上がりしていました。
フロントの女性に、カタコトのポルトガル語で「11年前に泊まってたことがあるんだけど、中を見せてもらってもいい?」と頼んだら快諾してくれました。
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バス&トイレの前。
宿泊客の方が写り込んでいますね。
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廊下。
暗かったので、ちょっとブレてるけど……。
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私が泊まっていた402号室。
ここは別のお客さんが泊まっているようだったので、ほかの部屋の中を見せてもらいました。
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この部屋は、私が泊まっていた402号室とは左右対称のつくりになっています。

いやー、薄暗い雰囲気も、ギシギシする狭い階段も、全然変わってなかった!!
……と言っても、読者の皆さんには分からないと思いますが……でも個人的には、懐かしくて楽しかったです。

晩飯は、この近辺の安食堂に入りました。
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11年前に通っていたところは中華料理屋になっていたのですが、少し離れたところに当時の安食堂とよく似た雰囲気の店があったので入ってみました。
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これはドブラジーニャという料理で、10レアル(≒500円)とお手頃価格(昔と比べたら高いけど)。
日本語の「ドンブリ」に似た名前だけあって(?)旨かったです。

この日、本当は最後にW杯決勝の日に意気投合したイツオに会いたくて連絡してたんだけど、タイミングが合わなくて会えませんでした。
それだけが残念だったなー。

深夜、バスターミナルでシャワーを浴びてから長距離バスに乗り込み、この旅で実に4回目となるサンパウロに向かいました。

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