こんにちは、ひでです。
ボリビア第二の都市・サンタクルスを出て、パラグアイの首都アスンシオンに、長距離バスで向かいます。
前回も書いたように、このサンタクルス-アスンシオン間の道は「南米最悪の長距離バス」との悪名高きところ。
所要時間は、順調に行けばおよそ24時間ですが、道路の状態によってはそれ以上かかるかもしれません。
さて、いったいどんなヒドイ道が待ち受けているのか……。
……と、おそるおそる乗り込んだバスは、ラッキーにもかなり空いていました。
隣には誰も来なかったので、二つ並びの席を両方とも使うことができました。
バスは古くてキレイではなかったけど、座席を二つ使えるだけでもかなり快適です。
道中、この食事が二回出てきました。
乗った当日の夕食と、翌日の昼食だったかな。
チキンとライス、パン。
かなりシンプルですが……まぁ、肉がついてるだけでも良しとしよう。
決して充実しているとはいえない食事だったけど、かといって最悪というほどでもない。
南米の長距離バスでは、三食ともジュースとクラッカーだけ、なんてこともあるし。
さて、肝心の道路の状態はというと……ハッキリいって、拍子抜けでした。
たしかに未舗装路で、舗装された道路に比べれば多少揺れることはあったけど、悪路というほどではなかった。
これなら、ラパス-ウユニ間(正確にはオルーロ-ウユニ間)のほうがキツかった。
たぶん天候に恵まれていて、道が乾いていたのが大きかったんだと思います。
もしも雨で濡れて、ぬかるんでグチャグチャになっていたら、エライことになってたんだろう。
うーん、でも怖いもの見たさで「南米最悪の長距離バス」に乗ってみた身としては、ちょっと残念でもありました。
ヒドイ目に遭わなかったのは、ラッキーだったんだけどね。
夜中、ぽつんと明かりがついた小屋に到着。
あたりは密林で、人気がない場所です。
ここは、ボリビア側のイミグレーションオフィスでした。
パスポートに、ボリビアの出国スタンプを捺してもらいます。
イミグレは、二国間のものが隣接している場合がほとんど。
ボリビアのものがあったので、次はパラグアイ側のイミグレがあるはず……と身構えていたのですが、なかなか着きません。
パラグアイの入国スタンプがないと不法入国になってしまうので、ちょっとドキドキしていました。
夜が明けて朝になってから、パラグアイ側に到着。
この間、7~8時間くらい。
国境間の緩衝地帯がこんなに長いのは、初めての経験でした。
パラグアイの入国スタンプを捺してもらい、無事に手続き完了!
晴れてはいないけど、雨が降ってくるわけでもない。
むしろ、涼しくてちょうどよい天気です。
ちょっとお天気に恵まれすぎて、快適な旅路になってしまった……いや、いいことなんだけどさ……苦笑。
パラグアイに入国してからは、かなりの数の検問がありました。
十回くらいはあったんじゃないかな。
ボリビアでは、コカインの原料となるコカの葉が高山病に効くなどとして合法で売られているため、そういったものの密輸を厳しくチェックしているんだと思います。
それにしても検問多すぎだろう、とは思いましたが……いちいち苛立ってもしょうがない。
私の荷物が開けられたりはしなかったし。
のんびり寝てれば、特に問題なしです。
やがて、大きな川を渡って
パラグアイの首都・アスンシオンのバスターミナルに着きました。
所要時間も、ほぼ24時間きっかり。
繰り返しますが、順調すぎて拍子抜けしました。
このターミナルでは、一部の場所で公共Wi-Fiが使えます。
ウユニからずっとインターネット環境がなかったので、ひさしぶりにネットに接続しました。
この日は母の日だったので、日本の母にメールしたり、アスンシオンで泊まりたいと思っていた「民宿らぱちょ」に連絡したり。
らぱちょのオーナーからはすぐに返信があり、「ベッドは埋まってるけど、ソファーでよければ泊まれますよ」とのこと。
ソファーで寝るというのはちょっと想像がつかなかったけど、そのぶん少しだけ割引してくれるらしいので、行ってみることにしました。