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海に浮かぶバーハ要塞

こんにちは、ひでです。

7月30日、サルバドールの「バーハ要塞」に行ってきました。
海軍の要塞だったところで、今は博物館になっています。

まずは、要塞のある「バーハ海岸」に向かいました。
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うーん、夏の海ですなー。
いいですなー。

……まぁ正確には、南半球だから冬なんだけど……笑。
それでも、日本の夏くらいには暑い!
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遠く、岬の先端にバーハ要塞の灯台が見えています。
わかるかな??

海岸をてくてく歩いて、要塞に到着!
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別の角度から見ると
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「SALVADOR」のオブジェがありました。

博物館は有料で、入るのに10レアル(≒500円)かかります。
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中に入って階段を上がると、建物の外に出ました。
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いきなり砲台が。
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これ、実際に使われていたのかな。

ここから灯台を見上げると
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なかなかの迫力。

灯台に登ることもできます。
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内部の螺旋階段。
階段の傾斜はかなり急角度なうえ、内部はけっこう狭いので、登る人と降りる人がすれ違う際には一苦労です。
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灯台の中核をなす光源。
一見、ストーブみたいですね。

灯室から外を見ると
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絶景。
この写真にも小さく写っているように、要塞には人ひとりが入れる見張り台のようなものが各所に設置されています。
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見張り台を建物の中から見ると、こんな感じ。
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海に突き出している様子が分かりますね。

建物の中は博物館になっていて、いろいろなものが展示されていました。

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船の模型や
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天球儀など、航海に関するもの。

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これは、昔の地図。
よく見るとドラゴンや蛮族(?)の絵が描かれてたりして、なかなかのファンタジーっぷりです。

一方、サルバドールの歴史を語るうえで避けては通れない、奴隷貿易についての展示物もありました。
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船の中に、どのように奴隷が詰め込まれていたかを表す図とか
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それを再現したミニチュアの模型があったりします。
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ヒドイ状態でギュウギュウ詰めにされていた様子がよく分かります。
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甲板の上には、白人たち。

サルバドールの街を歩いていると、サンパウロやリオデジャネイロといったほかの街に比べて、格段に黒人の比率が高いように感じられます。
それはきっと、ここが奴隷貿易の拠点として栄えた街だから。
以前、「ポルト・デ・ガリーニャス」という港町が奴隷貿易の港だったことを少しだけ書きましたが、サルバドールはそことは比較にならないくらい大規模な取り引きが行われていたはず。
だからこそ、アフリカにルーツを持ちブラジルで発展した格闘舞踏カポエイラなどの独自の文化もあるわけですが……この模型のように生々しいイメージを見せられると、あらためて奴隷とはどういうものだったのか、どんなに非人道的な扱いを受けていたのかを思い知らされます。

なんとも言えない気持ちになって、バーハ要塞を後にしました。
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陽気な国ブラジル、その中でも特にラテンの気質を色濃く感じるバイーア。
広場では毎週末お祭り騒ぎだし、街の人たちもみんな楽しそうに見えます。
そんな光のまぶしさに忘れそうになってしまうけど、その影には悲惨な歴史があったこと。
バーハ要塞は、大事なことを教えてくれました。

「海に浮かぶ要塞」として、ファンタジーの取材にもなったしね。

帰り道、大規模な道路工事をやっていて、歴史地区に帰る路線バスの停留所の場所がなかなか分からなかったりして、少しだけ苦労しました。
右往左往してるうちにあたりが暗くなってきて、灯台に明かりが。
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バーハ要塞の灯台は、いまも現役で稼働しているそうです。
先ほど「海に浮かぶ要塞」と書きましたが、この写真はさしずめ「闇に浮かぶ要塞」といったところ。
夕暮れ時も、なかなか綺麗でした。