こんにちは、ひでです。
2月27・28日の2日間で、新宿の部屋を引き払い、実家の日野に帰ってきました。
しかし私は、いつも見通しが甘くて……「まぁ俺ひとりの荷物しかないから、きっと何とかなるだろう」とタカをくくって、ほとんど事前の準備をしませんでした。
また今回の引っ越しは平日ということもあり、友人にも手伝いを頼みませんでした。
かといって引っ越し業者も呼んでおらず……結局、私と、私の両親の3人ですべての作業を行いました。
結果として、両親にはとても申し訳ないくらいに、多くの作業を任せることとなり……誠に申し訳なく……2人とも、本当にありがとう!
そんなわけで、引っ越しの作業風景の写真はありません。
写真なんか撮ってる暇もありませんでした。
ただ、この子との別れの時だけは、作業の手を一時止めて、写真を撮らせてもらいました。
ヤマハのSRV250。
もう20年ちかく前に、生産終了となった車種です。
実家にずっと停めとくわけにもいかないので、引っ越しと同時に売却することにしたのです。
私は自分で車を所有したことはなく、単車もこの子だけしか買ったことがありません。
今のところ、人生で唯一の愛車。
私はJリーグのジュビロ磐田のサポーターなので、単車はそのスポンサーであるヤマハにしようと決めていました。
またカラーリングは、大好きな青があればいいな、と。
そうして探していたときに、見つけたのがこの子でした。
排気量が250ccなので、車検は必要なく、それでいて高速は乗れるという、とても優秀な子でした。
この子はとてもいい子だったのに、私はダメなドライバーで……夏は暑い、冬は寒い、乗っていった先では酒が飲めない、などの理由で、あんまり乗ってあげられませんでした。
初めての愛車だったのに……ごめんよ。
と、泣き言を繰り返しても、しょうがない。
せめてこのブログに、彼の写真を多めに載せておきます。
乗ったときの視点は、こんな感じ。
バネみたいに見えるのは、ドリンクホルダー。
ここは、ぺんすけの席です。
……と写真を載せようと思ったら、ぺんすけがヘルメットかぶって乗ってる写真がない……引っ越しのときは時間がなくて、乗せて写真を撮るほどの余裕がありませんでした。
誰か写真を持ってたら、ぜひ連絡ください!
よろしくお願いします!!
右から見たところ。
SRVの「V」の名の由来になっている、V型エンジンがカッコイイ。
私はこの子を、ずっと「Vちゃん」と呼んでいました。
そして、いよいよ別れの時です。
Vちゃんを購入したレッドバロン五反田に頼んで、引き取りに来てもらいました。
引き取り担当者はとても丁寧な方で、それだけでも多少救われた気がしました。
「とてもいい子だったので、なにとぞ、よろしくお願いします」
「わかりました、おまかせください」
そんな短い会話を交わして、所定の書類に必要事項を記入すると、Vちゃんはまるで有名な「ドナドナ」の歌で運ばれていく子牛のように、トラックの荷台に載せられました。
これが、最後の一枚。
この後、ロープでしっかり荷台に固定されてから、運ばれていきました。
さようなら、Vちゃん。
さようなら、SRV250。
引っ越し作業がまだまだ残っていたので、本当はそれどころじゃなかったのですが……さすがに、ちょっと泣きました。
ぶっちゃけ、今もちょっと涙目です。
あんまり乗ってあげられなかったけど、それでも私なりに、たくさんの思い出が詰まった愛車でした。
……さて、そうは言っても、あんまりグズグズ泣いてるわけにもいきません。
無理矢理に気持ちを切り替えて、引っ越し作業を再開。
そして2月28日の14時、不動産屋の担当者が来る時間にピッタリ合わせて、とうとう部屋がスッカラカンになりました。
これもまた淋しい写真だなぁ。
角部屋だったので、窓を開ければよく風が通り、とても良い部屋でした。
英樹と雄太郎と3人でルームシェアしたのが2年、その後、この部屋に4年半。
合計で6年半、新宿で過ごしました。
楽しかった。
すごくすごく、楽しかったよ。
ありがとう。
ここで作ったたくさんの思い出を胸に、俺たちは新しいステージに旅立つよ。
さようなら、新宿。