こんにちは、ひでです。
ブラジル東部の大都市、サルバドールに着きました。
サルバドールといえば、青い家。
これは一昔前の日本人バックパッカーであれば、常識といっても過言ではありません。
……いや、ちょっと言い過ぎかもしれないけど……笑。
「青い家」というのは、安宿の名前です。
オーナーはブラジル人だけど、日本人が多く集まる宿として有名でした。
今もそれなりに有名ではあるのかな。
ただ、すぐそば(2軒隣)に「なお宿」という日本人経営の宿ができてからは、そちらに行く人も増えたらしい。
それでも前回・2003年には資金&時間不足でサルバドールに行けなかった私にとって、「サルバドールの青い家」は今回ぜひとも訪れたかった場所の一つ。
少し大げさに言えば、憧れの場所です。
ということで、行ってきました。
青い家のある広場(?)。
黄色と緑のブラジルカラーの飾りが華々しいですね。
これは一年中あるものなのか、ワールドカップ直後だからまだ残っているものなのかは分かりません。
これが、青い家。
看板などは出ておらず、単純に外観の色から「青い家」と呼ばれているようです。
ポルトガル語では「Casa Azul(カーサ・アスール)」。
番地を示す(?)「22」の数字が目印です。
呼び鈴を鳴らすと、管理人のおばちゃんが出てきます。
ポルトガル語しか話せないけど、とてもフレンドリーな人です。
青い家には別館もあるようで、私は数軒離れた建物に案内されました。
この黄色い建物。
インターネットで調べてみると、こちらは日本人旅行者からは「黄色い家」と呼ばれているとか。
入口には厳重に鍵が掛けられており、宿泊者は鍵を貸してもらえます。
私が泊まったのは3階。
3階の入口にも鍵が掛けられていて、セキュリティーにはかなり気を遣っているように感じました。
キッチンはこんな感じ。
そこそこキレイで、私にとっては必要十分でした。
これが、私が使ったベッドです。
空いていたので、2段ベッドの上段も荷物置きとして使わせてもらっちゃいました。
空いていた……そう、ガラッガラに空いていたんです。
青い家って日本人がたくさん集まるイメージがあったから、ちょっと意外でした。
私がここで会った日本人は、彼・モリヤマくんひとりだけ。
ワールドカップが終わって閑散期に入ったのはわかるけど、ここまで閑古鳥が鳴いてるとは思わなかったよ……。笑
彼は、パラグアイの永住権を取るために南米に来て、そのついでに(?)旅をしているのだと言っていました。
外国の永住権を取るのはけっこう大変ですが、パラグアイは日本からの移民を受け入れていて、今なら比較的簡単に取れるらしい。
彼の話はとても面白くて、私も永住権が欲しくなりました。
別に(今のところは)移民希望なわけじゃないけど……日本も原発問題をはじめとしてこの先も永遠に安泰なわけじゃないし、何かしら万が一のことが起きたときに「ほかに行く場所」があるのは心強いよね。
あともう一つ、彼はとても荷物が少なくて私は驚かされたのですが、その少ない荷物の中にドライヤーが入っていました。
海外対応で、200V以上の電圧でも使えるやつです。
ドライヤーって結構かさばるし、別にロン毛でもないのに、なぜ……と理由を聞くと、髪を乾かすだけではなく、洗濯物を乾かしたり、寒いときには簡易暖房にも使えるとのこと。
ブラジルは湿度の高い街が多くて、なかなか洗濯物が乾かないことに不満を覚えていた私は、ドライヤーも欲しくなりました。
私は彼と違って、かなり荷物が多いんだけど……こうやって色々欲しくなるから、荷物が増えるんだよなー。笑
屋上が開放的で気持ちいい!
サルバドールは、別名「バイーア」とも呼ばれています。
バイーア州の州都だからそう呼ばれているようですが、バイーアとはもともと「湾」という意味。
こうやって海を眺められる場所にいると、その意味でも「バイーアに来たなぁ」という気がしてきます。
冒頭に写真を載せた広場(?)を屋上から見下ろすと、こんな感じです。
この宿に不満はまったくありませんが、せっかく2003年から憧れていた「青い家」に来たのに、別館にしか入れないのは淋しい……ということで、おばちゃんに頼んで本館にも入らせてもらいました。
レセプション。
おばちゃんの笑顔がイイね。
一階のリビングの様子。
年期の入ったものがたくさん置いてあって、長らく旅人たちに親しまれてきたことが肌で感じられます。
大きなテレビもありました。
ワールドカップ期間中は、ここで旅行者たちが試合観戦したりしたのかな。
私のポルトガル語の解釈が間違っていなければ、青い家はおばちゃんの両親が始めたものだそうです。
もうお二人とも亡くなってしまったそうですが、リビングにはいまも写真が飾られています。
本館の屋上も、眺めは抜群。
私が泊まった別館「黄色い家」も見えます。
この本館も閑散としていて、私の見たところ、宿泊者は誰もいませんでした。
にもかかわらず私とモリヤマくんが別館に通されたのは、この機会に全館メンテナンスでもするつもりなのか、管理人のおばちゃんがいない別館のほうが我々がくつろぎやすいだろうとの配慮なのか、特に理由はないのか……分かりませんが、まぁ本館も見られたからなんだっていいか。笑
11年越しでやっと来られた、サルバドール。
歴史的な街並みは世界遺産になってるし、綺麗な教会もたくさんあるらしいし、ブラジル特有の格闘舞踏カポエイラの本場だし、ガイドブック「地球の歩き方」によるとカンドンブレという謎の黒人密教(?)とかもあるらしいし……見たいもの、取材したいものがたくさんあるぞー!