イースター島の太陽光発電事情

こんにちは、ひでです。

9月1日……気付けば、もう9月。
日本を出て3カ月が経ちました。

前回紹介した日本人宿「Hare Kapone」はとても快適だったのですが、私は日本を出国する前に「イースター島の宿は高いから、バックパッカーはみんなキャンプ場に行く」という話を友人から聞いていて、予行演習として実際にキャンプしたりもしていました。
Hare Kaponeには何の不満も無いけど、せっかく準備万端で来たんだから、キャンプもしてみたい!
ということで、最後の2泊だけキャンプ場に移動することにしました。

イースター島には、キャンプ場が2つあります。
日本人旅行者によく知られているのは、ガイドブック「地球の歩き方」にも載っているこのキャンプ場。
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CAMPING MIHINOA。
一泊5,500チリペソ(≒11ドル弱)、自前のテントを使えば一泊5,000ペソ(≒10ドル弱)と、格安で泊まることができます。

ただし、一つ難点が。
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立地が海沿いで、風景が綺麗なのはいいのですが、とても海風が強いのです。
テントが吹き飛ばされそうな強風だし、海風なので荷物がベタベタになってしまいそう。
私は自前のツェルト(簡易テントのようなもの)を使うつもりなので、ちょっとこれは厳しい。

そこで、もう一つのキャンプ場に決めました。
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Camping Tipanie Moana。
こちらは内陸にあるので、風の心配はありません。
料金設定もMIHINOAとまったく同じでした。

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レンタル用のテントが張ってある横に、日本から持ってきた「ツェルト」を張ったところです(中央左)。
骨組みの無い簡易シェルターで、レンタル用テントと比べると小型なのがよく分かりますね。

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近くで見ると、こんな感じ。
ツェルトの両端はそれぞれ、キャンプ場の木の囲いと、荷物運搬用のカートに結びつけて設営してあります。

このキャンプ場、なかなか良いところでした。
ここの詳しい紹介は、また改めて別の記事で書くことにします。

さて、上の写真のカートのところをよく見てもらうと、白い物体が置いてあるのが分かると思います。
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これは、パナソニックの「コンパクトソーラーライト」
太陽の光で単3電池2本を充電して、各種USB機器へ給電することができるほか、持ち運びできるLEDライトとしても使えるスグレモノです。
先日の洞窟探検のときには、ライトとして役に立ちました。

私は日本で記者をやっていたころ、専門分野の一つが「太陽光発電」でした。
これはその影響で購入し、「今回の旅でも使えるかなぁ」と思って持ってきたもの。
パソコンと一緒に使っているワイヤレスマウスの電源が単3電池なこともあり、けっこう役立っています。

「太陽光発電」といえば、ヨットで旅するTAKIさん&MISAさん夫妻の滞在先が、太陽光発電の会社でした。
この日、また遊びに行ってきたので、今回は「イースター島の太陽光発電事情」について紹介します。
ちょっとマニアックな記事になっちゃう気がするけど、前職の関係者もこのブログを読んでくれていることだし、せっかくなのでお付き合いください。笑

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こちらが、その太陽光発電の会社「Rapa Nui Soluciones Sustentables」
「Rapa Nui」は、現地の言葉でイースター島のこと。
「Soluciones Sustentables」は英語だと「Sustainable Solutions」、直訳すると「持続可能な(エネルギーの)解決」となります。
意訳すると「環境に優しいエネルギーを提供する会社」みたいな感じかな。
島内で、太陽光発電の販売と施工を行っているそうです。

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私の背が低いせいで分かりづらい写真になっちゃったけど、社屋の上には太陽電池パネルが設置されています。

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パネルは室内にも置かれていて、間近で見られるようになっています。
ちなみに、私は前職で付き合いのあるメーカー(ほとんどが日本国内大手)であれば、パッと見でどこの製品かだいたい見当が付くのですが、これは知らないメーカーのパネルでした。
ドイツの「Schott Perform」という製品らしいです。

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これが、お客さんに説明するためのモデル図。
パネルの枚数は「4枚」になっています。
日本の家庭だと20枚以上設置するのが一般的ですが、こっちは家庭内の電化製品が少ない(=電力消費量が少ない)ので、パネルも少なくていいんだそうです。
私が遊びに行った日の前の週には、あるお客さんの家にパネルを2枚だけ設置したとのこと。

そのかわりに(?)日本ではまだそんなに普及してない「蓄電池(バッテリー)」や、曇りや雨の日など太陽光発電だけでは消費電力量をまかないきれない際に補う「発電機」がセットになっていたりします。
日本は電力網が発達しているので、曇りや雨の日には「電力会社から電気を購入」すれば何の問題もないのですが、イースター島ではそうもいかないようです。

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太陽光発電で作った電気を家庭内で使える形式に変換する「パワーコンディショナ(インバーター)」と、バッテリーに充電するための「チャージャー」が一緒になった機械。
パワーコンディショナはこれまでたくさん見てきたつもりですが、このタイプは初めて見ました。

このように、日本とは色々な面で異なる、イースター島の太陽光発電事情。
なかなか興味深かった。
ちなみに、この会社「Rapa Nui Soluciones Sustentables」は、ほかの太陽電池パネルの仕入れ先も模索しているそうです。
イースター島だと物流費がかなり掛かりそうだけど……新会社を立ち上げた奥山社長、ぜひどこか紹介してあげてください!笑
そのほか、メーカーの皆さんもどうですかー??
商談とCM撮影を兼ねてイースター島に出張とか、きっと超楽しいですよー!笑
いつでも紹介できますので、ご興味のある方、連絡お待ちしております。

……っと、マニアックな太陽光発電の話はこのへんにして。

ヨットで世界を旅するTAKIさん&MISAさん夫妻についても紹介しますね。
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彼らは、フランスで買ったヨットで大西洋を渡り、パナマ運河を抜けて太平洋に出て、このイースター島にやってきたんだそうです。
イースター島の後はタヒチに向かい、そこから日本に向かって北へ舵を切るとのこと。
うーむ、あらためて文章にすると凄いルートだなー!

ヨットの中は、こんな感じ。
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まだ掃除途中の写真しか撮ってなかった……TAKIさん&MISAさん、どうもすみません!
船室はかなり広く、私がいつも行くバックパッカー御用達の安宿はおろか、並のビジネスホテルあたりよりもずっとキレイで快適な空間でした。

それにしても、バイクや自転車で世界を旅する人には何度か会ったことがあるけど、ヨットの旅人には初めて会いました。
2人の話はとても面白くて、大西洋は海が荒れてて大変だったとか、パナマ運河を通ったときのこととか、単語そのものを知らなかった「オーシャンヒッチハイク」とか、ほかにも回航や屋久島やFX(笑)などなど、どれも私には耳新しいことばかり。
白ワインや軽食などもご馳走になり、本当にありがとうございましたー!!!

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