こんにちは、ひでです。
今回は、ラパスの街を簡単に紹介します。
といっても、私が行ったことのあるところだけですが……。
観光客が集まるメインの広場、Plaza Mayor。
夜、陽が落ちてからも、大道芸人やら、話がメインの芸人やら、演説してる人やらがいて、けっこう賑やかです。
メルカドも隣接していて、なかなか便利です。
ただし私が聞いたところでは、ここで偽警官や、その一味と思われる偽観光客などが罠を張っているらしく、被害に遭った旅人も複数人いました。
私が聞いた手口は共通していて、以下のようなもの。
1 … 旅人が、地図などを広げて、あたりをキョロキョロしたりしている。 →この時点で、悪人一味から「あいつはカモだ」と目を付けられてしまいます。「いかにも土地勘のない旅人です」みたいな行動は、なるべくしないように注意しましょう。
2 … そうしていると、「わたしも旅人なんだけど、あなたも?」と、英語で話しかけてくる偽観光客がいる。 →英語というのがポイントで、スペイン語がわからない観光客にとっては、英語で話しかけてくれる=味方、だと思ってしまうようです。私が聞いた話では、自称チリ人の女性、というケースが3件ありました。
3 … しばらく話して意気投合したのち、「どこか離れた場所に行こう」と誘われる。 →この時点で、かなり警戒すべきです。「いや、私はもう少しこのあたりを見たいから~」とか言ってかわせばいいんじゃないかなぁ。
4 … 偽観光客が「徒歩移動は危ないから、タクシーで行こう」と言って、タクシーをとめて乗り込む。 →絶対一緒に乗っちゃダメ! そのタクシーも、悪人一味とグルです。
5 … そのタクシーがしばらく走って適当な場所に着くと、偽警官がイチャモンを付けつつ乗り込んでくる。 →偽運転手と偽警官が、スペイン語で少し押し問答したり、小芝居を打つパターンもあるようです。
6 … 偽警官から「所持品チェックするから全部出せ」と言われて、金目の物を盗られてしまう。 →私が聞いたかぎりでは、その場で腕ずくで強奪されるわけではなく、スリのような手口だそうです。実際の被害者からは「気を付けて見ていたつもりだったのに、あとで気づいたら現金とiPhoneだけ無かった……いつ盗られたのか全然わからなかった」という声が聞かれました。プロですね。
……とまぁ、こんな感じらしいです。
やはり、iPodとかiPhoneといったapple製品をはじめとする電子機器類が狙われやすいようです。
一番ひどいケースでは、現金2,000USドル(20万円超!)を盗られたという話も聞きました。
気をつけてください。
とはいっても、悪人一味もいろいろ手口を変えてくるしね……現在はどうなってるんだろうか。
さて、この広場から路地に入ると、賑やかな店々が並んでいます。
一番有名なのは、Sagarnagaという通りです。
土産物屋の軒先にあった目出し帽。
私が以前来た2003年には、靴磨きがかぶっている真っ黒な目出し帽ばかりだったような記憶がありますが、カラフルなものが目立ちますね。
おそらく、お祭りで使うための悪魔を模したもの、だと思います。
こうしたカラフルな革鞄や帽子などの店が並んでいるのを見るのは楽しいし、民族衣装っぽさもあってなかなかファンタジー感が出ていますが、このラパスには、さらにファンタジーな一角があります。
その名も「魔女通り」!
グイン・サーガを読んだことのある人であれば、「サイロンのまじない小路」を連想せざるをえないネーミング!
いったいどんな魔女がいるのか……イェライシャとか、ルカのような魔導師もいるかもしれない……笑。
行ってみよう!
魔女通りは、正式名称は「Linares」という通りです。
軒先にぶら下がっていて一際目を引くのは、呪術で使うらしい、リャマの子どもや胎児のミイラ。
ほかにも、怪しげな没薬や香、仮面、人形なども見受けられました。
しかし私が二、三回往復したくらいでは、この店くらいしかそれっぽいものは見つけられず。
あとは、普通の土産物屋が連なっているだけでした。
うーむ、やはりグインじゃないとダメなのか……そういえばエルアルトでプロレスを観たとき、グインっぽい豹頭の大男がいたな……。
もっと店の奥のほうまで入って、あやしげな店主と話をしたりすると、魔女へとつながる道が開けていくのかもしれません。
私はそこまで出来なかったので、そのあたりは想像力で補うとします。
ラパスでもっとも観光客が集まるのはこのあたりの区画だと思いますが、少し離れた場所にある「Plaza Murillo」にも行ってみました。
正面に見えるのは、大統領府……だったかな……。
それよりも、鳩の数がスゴイ!
子どもと鳩。
ここの鳩は日本のものとは比べものにならないくらいアグレッシブで、人の腕やら肩やらに平気で乗ってきます。
私も乗られました。笑
ぺんすけVS鳩、鳥類対決の図。
撮影、森くん。
かわいらしいお菓子を売っていたので、食べてみました。
このクリームが旨い!
カップの下のほうにあるゼリーは、そんなに特筆すべきことはないのですが、この上に載ってるクリームはぜひ一回食べてみてほしいです。
クリームだけ売ってることとかもあるので、ぜひ。
オススメです。
この記事の上のほうでチラッと触れましたが、ラパスの靴磨きは、なぜか黒い目出し帽をかぶっています。
最近はテロの影響もあって、少し怖い雰囲気が漂っていますが、カメラを向けるとみんな笑顔でした。
まぁ中の人は、気のいい靴磨きの兄ちゃんですね。
最初に紹介した「Plaza Mayor」と、この「Plaza Murillo」を結ぶ道にも、いろいろな露店が出ていて面白いです。
これは、テーブルゲームの露店。
ここで気になったのが
「DOS」。
UNOは日本でも有名ですが、DOSは初めて見た……。
いちおう解説しておくと、スペイン語で「1」がUNO、「2」がDOSです。
ちょっと重かったから買わなかったけど……どんなルールなんだろう。
知ってるかた、もしいたら教えてください。笑
さて、こうした街歩きはもちろん、自転車で行ったデスロードや、エルアルトでのプロレス観戦、そして標高6,088mのワイナポトシ登山ツアーと、ラパスでずっと一緒に行動した森くん。
彼が、私よりも一足先にラパスを出発することになりました。
森くんは、コロンビアで買ったバイクで南米を旅しているライダーです。
アディオス、アミーゴ!
また世界のどこかで会おう!
いっぽうの私はというと、前回書いたように、不測の事態によって、サブカメラとして愛用していたソニーのアクションカム「AS100V」を失ってしまいました。
メインカメラの「G12」は、常に持ち歩くのには大きすぎるし、いかにも「観光客です」とアピールしているかのようで、安全面でもよろしくない。
ラパスには電気街と呼ばれる一角もあるので、小さくて最低限の写真が撮れるサブカメラを探しに行きました。
ごみごみしたメルカド。
坂をかなり登っていったところにあります。
この一帯でいくつか電気屋さんを回り、カメラを物色。
できれば、メインカメラでは撮れない水際の写真なんかも撮れるように、防水のものが欲しいところ。
これもソニーの防水デジカメ。
日本を出るときに気になっていたタイプですが、いかんせん値段が高かった……。
オリンパスのToughシリーズもあったけど、やっぱり日本より2~3割高くて、断念。
そんな中、気になるカメラを発見しました。
コダックの「PIXPRO WP1」。
なんだコレ……仮にも日本にいたときには電機業界にいた身、電気屋さんにはけっこう足しげく通っていましたが、こんなカタチのカメラは見たことない。
いったん宿に帰って、型番でスペック検索してみると、なかなか面白い機種でした。
なんと日本では4月16日に発売されたばかりで、単三電池駆動、防水&耐衝撃。
ただしピント合わせ機能や光学ズームが無い、固定焦点カメラとのこと。
うーむ、固定焦点ってよくわからないけど……。
単三電池で動くのは、バッテリーが切れてもすぐに替えがきくという意味で、かなりポイントが高い。
そして何よりほかの防水カメラよりもだいぶ安く、さらにラパスでの販売価格が、日本の価格コムの最安値よりも安い!
ということで、買っちゃいました。
800ボリビアーノ(≒1万4,000円)で、オマケとして写真保存用の8GBのMicroSDも付けてくれました。
地味に助かった、ありがとう電気屋さん。
うーん、この色とデザイン、かわいいなぁ。笑
この「WP1」、ブランド名はコダックですが、実際の製造販売元はマスプロ電工とのこと。
マスプロ電工は、前職のときにお世話になったメーカーでもあるので、それもまた購入の後押しとなりました。
はじめて撮った記念すべき1枚。
やっぱり最初は、ぺんすけを撮らなきゃね。
この後も何枚か撮ってみたけど、画質はハッキリ言ってイマイチ。
さらに最短距離もけっこう遠目で、近くのもの……具体的には料理などを撮ろうとすると、ピンボケしやすい。
でもまぁ画質の良さは求めてないし、気合いを入れて写真を撮りたいときは「G12」を使うから、とにかく手軽にその場のものが記録できれば十分です。
個人的には、サブカメラとしては合格点。
安かったから気軽に持ち歩ける、というのもサブカメラとしては大きなポイントです。
こうして、AS100Vに替わる新たなサブカメラ「WP1」を手に入れ、ラパスでやるべきことはひとまず終了。
私も、森くんに遅れること数日、ラパスを後にすることに決めました。
ラパスのバスターミナル、これは外観。
なかなか立派な建物ですね。
2003年のときは、こんなにキレイじゃなかったような気がするけど……よく覚えていません。
写真も残ってないから、思い出せないなぁ。
こちらが、私がチケットを買ったバス会社の窓口。
窓ガラスにも貼ってある通り、私の次の目的地は、塩湖で有名な「ウユニ」です。